2023 いい日旅立ち・西へ【完】
私が鉄道全線完乗を達成したのは2018年の夏だが、このシリーズ冒頭でもふれたとおり、それ以降の私は「その年に開業した鉄道路線にはその年のうちに乗りに行く」という目標を立てていたにもかかわらず、新型コロナウィルスの感染拡大以降、ままならない状況になった。達成されたのは2019年だけで、以降はキャリーオーバーが毎年少しずつ残って今年に至っている。今回の旅は、ある種その鬱憤を晴らす旅であった。
今回の旅での福岡空港から高知空港までの移動距離は、バス・フェリーを含めておよそ1,490kmである。そのうち、新たに乗車したのは、福岡市交通局七隈線・博多-天神南間1.6km、JR九州西九州新幹線・武雄温泉-長崎間66.0km、熊本電気鉄道菊池線・熊本高専前-御代志間0.7km、広島電鉄宮島線・宮島ボートレース場-広電宮島口間0.2km、阿佐海岸鉄道阿佐東線・甲浦-甲浦信号場間0.1kmの計68.6kmである。全体の中ではわずかにすぎないが、、目的はすべて達成されている。
その他にも、今回の旅では、かねて訪問したかった軍艦島に上陸することもできたし、30年来の懸案だった室戸岬灯台にも足を伸ばすことができた。ちょっと長めの休みをもらえたこともあり、木次線をはじめ、30年ぶりに形を変えた乗り歩きをできた路線も多い。実家にも、上の坊主のところにも寄ることができた。長い休みのおかげで、心身ともにリフレッシュするには十分な休暇になったことは間違いない。
では「その年に開業した鉄道路線にはその年のうちに乗りに行く」という目標が達成されたかというと、実はそうではない。8月26日に開業した宇都宮ライトレール・宇都宮駅東口-芳賀・高根沢工業団地間14.6kmはこの時点で未乗のまま残った。さすがに12月押し迫って飛べるほど時間的にも経済的にも余力はないし、越年確定である。
なるべく早めに乗りに行きたいとは思っているが、2024年も春になれば、北陸新幹線・金沢-敦賀間、北大阪急行電鉄南北線・千里中央-箕面萱野間の開業も控えている。
毎度毎度の結論ではあるが、鉄道乗りつぶしというゲームは、影踏みのように追っては逃げられ、また追ってと際限のないゲームである。
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