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2026/08/16

2025年秋 夫婦勤続25周年の旅【12】牡蠣のない秋の牡蠣づくし

 前回の続き。


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 尾道駅からJR山陽本線の普通列車で三原へ移動し、予定より1時間早い16時51分発の「こだま855号」に乗る。予定通りの「こだま857」号ならば、翌年に引退を控えた500系電車にあたるはずだったのだが、「こだま855号」は700系での運転。やってきた電車は、随所に海賊ルフィのイラストを纏った「ONE PEACE」新幹線の「モンキー・D・ルフィ号」。これはこれで希少価値があるのかもしれない。
 17時07分広島着。広島駅近くのホテルである。荷物を置いて少し休んでから広島駅へ戻り、路面電車で夕食に出掛ける。この路面電車が、私の今回の旅における、大阪メトロ中央線と並ぶ、「鉄道」に係るもうひとつの目的地であるが、詳しい話は後に譲る。
 

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 原爆ドーム前で電車を降りて、予約の時間まで周辺を散歩する。ライトアップされている原爆ドームにも、橋を渡った平和記念公園、閉館間際の平和記念資料館にも興味がないのが嫁である。小6にして原爆資料館から40分出てこなかった下の坊主とは随分違うが、言えば不機嫌になるから余計なことは言わない。
 再び橋を渡って元安川沿いに南下し、その元安川に浮かぶ、かき船「かなわ」へ。この旅最後の晩餐は贅沢である。しっかりした通路や杭による固定もあり、もはや船の雰囲気ではないが、広島市の見解は今に至るまで「建築物」ではないとの判断である。


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 この店に来たのは7年ぶりである。前回は仕事上の会食だった。雰囲気・味とも非常に特別感のある店なので、おそらく二度と来ることはないと思っていた。今回、夫婦旅の行き先が広島に決まった時から、最終日の食事はここと決めていた。
 残念なことに、2025年のこの地方の牡蠣は、海水温の上昇による大量死が続発するなど、記録的な不漁となっていた。養殖海域の関係で「かなわ」は比較的その影響を受けなかったとされているが、それでも注文しておいた「かきづくし」のコースから生牡蠣が消えるなどの影響はあった。夫婦どちらの行いが悪かったせいかは定かではない。


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 けれども、「かきの喰い切りコース」の、一つ一つ工夫を凝らした料理はボリュームもあり、満足に値した。個室だったため他の客の喧騒に巻き込まれることもなく、ほぼ専属状態の仲居さんの対応も、料理が出されるタイミングも完璧といってよい状況だった。この店の名物料理のひとつ、「かきと林檎のグラタン」は、その名のとおりくり抜いた林檎を器に、かきとしめじを投入し、リンゴ果汁の入ったベシャメルソースとともに焼かれたもの。一見ミスマッチな組み合わせに見えるが、これが不思議とマッチする。


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 2時間ほどの食事の時間を堪能した嫁は、適量のワインの効果もあり十分満足であったとみえ、店の入口で仲居さんに撮ってもらった写真もいい笑顔である。女性のご機嫌を窺うには美食は最適である。こういうところで嬉しさを素直に表現できるのが我が嫁の良いところであるが、この効果が今一つ長続きしないのが悪いところである。
 店を出ると風が少し肌寒かった。元安川にほんのりとあかりを灯らせて佇む「かなわ」と、川の向こうの高層ビルのコントラストがとても印象的な夜だった。



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コメント

こんにちは♪
 
とても素敵なご旅行でしたね。
ここしばらく、旅行にはなかなか出かけられていないので、旅に行きたい気持ちが刺激されました。
このご旅行中にも雨に降られていましたが、折角のご旅行に…と思ったり、雨も風情かなと思ったり。
でも降雨はご夫婦どちらかのせいではなく、お空のせいです☂️以前なら行楽によい季節が読めましたのに、今はいつがよいものやら、わからなくなっています。
秋は行楽の季節ですが、今年は台風が多いですしね…。
なんて言ってたらどこにも行けないなぁ(笑)
御地も涼しくなって来ましたでしょうか。
夏のお疲れを残さないよう、ご自愛くださいね。

投稿: 花mame | 2026/08/25 16:10

花mameさん、ありがとうございます。
返信が遅くなってしまって申し訳ありません。
そちらはかなりの大雨で大変だろうと思いますが、
北海道は数十年前のような、大人しい夏でした。

女心と秋の空などと言って、四国では雨に降られて大変でしたが、嫁さんは25年間、秋の空のように心が変わったかどうかは知る由もありませんが、とにもかくにも一緒にいてもらいました。
今年の秋も旅に出る予定ですが、天気はどうなるのでしょうか。私、ひとりで出掛ける時は比較的天気に恵まれることが多いので(笑)

投稿: いかさま | 2026/09/06 23:53

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