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2026/09/07

2026年秋 夫婦勤続25周年の旅【14】最後は秋の安芸の宮島で締めましょう

 前回の続き。


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 最終日、11月11日は、広島9時ちょうど発のJR山陽本線大野浦行き電車に乗って、9時27分、宮島口駅で下車。5分ほど歩いて、宮島口桟橋から、JR西日本宮島フェリーの宮島行きに乗船した。時間に余裕があれば広電の電車に揺られて海を眺めながらここまで来たかったのだが、時間の都合もあり、おそらく嫁は興味を示さないであろうから強行しない。宮島のこの日の干潮は6時43分、満潮は13時45分頃で、小潮とのことだが、それでも干満差は250cm以上ありそうである。大鳥居近くを経由するフェリーから眺めると、干潮からほぼ3時間を経過した大鳥居の色の剥げた脚がほぼむき出しになっている。


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 最終日のこの日は、帰りの列車の時間を睨みながらの動きになる。宮島に滞在できる時間も最大で4時間程度だから、散策コースはどうしてもベタになる。まずは宮島桟橋から厳島神社に向かって歩く。途中、潮の引いた砂浜に降りる。大鳥居に最接近というわけにはいかないが、社殿と大鳥居のほぼ中間あたりに立って見比べることは可能だった。外国人観光客に混じって修学旅行生の姿が多く、友達同士わいわい言いながら砂浜を駆けている。


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 厳島神社の参拝は後回しにして、大願寺から大聖院へと歩いて登っていき、そこから紅葉谷公園へ向かって散歩。丘の中腹の細い遊歩道を歩く途中、遊歩道から少し高いところに展望台らしき場所がある。登り口には茶屋の看板が立っており、お金を払って眺めを得るのは癪だが、少々歩き疲れていることもあり、外のテーブルでコーヒーを飲みながら一服。船が行き交う大野瀬戸の眺めも良いポイントである。見下ろす厳島神社の人出はいよいよ多くなり、水嵩も少しずつ増している。お茶を楽しむ嫁の脇を、鹿がうろうろと歩いていた。


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 紅葉谷公園の紅葉はいくらか進んでいたものの、本番を迎えるにはまだ1週間から10日ほど早いのかな、という印象。そこから弥山へ登ればもう少し色づいた紅葉が見られると思うが、往復で1時間ほどかかるので今回はパス。ぷらぷら下って、工事中で覆われている五重塔を背にした豊国神社の千畳閣へ。その名のとおり豊臣秀吉を祀る神社であるが、そもそもは経堂として建立されたものだから、神社というよりは寺が由緒である。しっかりとした造りだけれどもどこか虚無感の漂う佇まいは私のお気に入りである。


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 宮島桟橋に着いてからここまでまだ1時間半ほどである。表参道商店街を、私はレモネードドリンク、嫁はビールを飲みながらふらふら散策。外国人と修学旅行生で平日だというのに結構な人出である。食事場所のあたりはつけていたが、嫁に聞くとまだそれほど腹が減っていない様子だったので、昼食は後回しにしてあった厳島神社へ回ると、この数時間の間に水嵩は目に見えて増えており、社殿の周囲は水に囲まれて、水上コテージのようになり、社殿から望む大鳥居は水面のはるか向こうで孤高の雰囲気を醸し出している。この短時間で、あたかも舞台装置としての社殿が下降したかのように雰囲気が一変するのが非常に面白い。


 嫁と相談して、予定より少し早いが、12時50分の松大汽船で宮島口へ戻る。宮島航路は、行きに利用したJR西日本宮島フェリーとこの松大汽船の2社運航。共通利用は不可だが、運賃は片道200円と同額で、交通系ICカードも双方で使用できる(往路便では宮島訪問税100円が加算される)。日中時間帯は往路で大鳥居の近くを経由するJR西日本宮島フェリーは、もともとは国鉄→JR西日本が直営する鉄道連絡船に位置付けられており、その最後の残党である。


Img_6936 宮島口桟橋からJR宮島口駅の間にあるお好み焼き屋「花子」で最後の昼食をとり、JR山陽本線の普通電車で広島へ。嫁がターミナルビルで買い物をする間、私はホテルへ預けておいた荷物を回収に行き、15時33分発の新大阪行き「さくら556号」に乗った。5日間の休暇はあっという間に後方へ飛び去り、前日寄った新尾道、3日前に乗り換えた岡山を過ぎて、16時59分、4日前にレンタカーを借りた新大阪駅に舞い戻った。その日の逆コースで伊丹空港へバスで運ばれ、コンベアで流されるかの如く飛行機に乗ってしまえば、あとは新千歳空港駅近くの駐車場から自宅までおよそ1時間の運転という最後の仕事が待っているだけだった。


 嫁と歩いた25年の時間をたった5日間の旅行で総括するつもりもないし、これで溜まり続けた嫁のガスが完全に抜けたとも思わないが、これでしばらくの間、いくらかは気分よく過ごしてくれるのではないかと私は淡い期待を抱いていた。けれども嫁がそれなりにご機嫌だったのは帰って来てから1週間くらいであった。これでもいつもよりはもった方であるが、実に薬の効かない相手だと私は多少寂しい気持ちにもなった。
 しかし、今回ブログを書きながらあらためて振り返ってみると、電車やバスなど、何らかの乗り物に揺られていた時間が、自分の感覚以上に長かったことに思い至った。だとするならばそれは私が反省すべきことである。


 以上、おしまい。



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コメント

素敵なご旅行を神聖さと荘厳さを兼ねそなえた宮島で〆られるなんて、素晴らしい準備・計画がなされた記念旅行と思います^^
2019年に行きましたが干潮でした。瀬戸内海に浸り立っている鳥居の姿はこれぞ宮島ですね。

投稿: キハ58 | 2026/09/07 09:19

こんにちは!
宮島は女房と何度か行きました。
とてもとても懐かしい場所です。
弥山にも登りました。
沢山想い出が詰まった場所ですよ。
宮島口にあるうえのと言う「あなごめし」が最高に美味いのです。
必ず買って帰りました。
広島は、お好み焼きも美味しいんですけれど、宮島だったら「あなごめし」ですよ。
また行かれたら食べてみてください。

投稿: FUJIKAZE | 2026/09/13 16:10

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