大雪狂騒曲その後&ひそやかなる楽しみの果て その3
前回更新から2週間以上が過ぎてしまった。このところ、本業の仕事が忙しいので平日にブログを触ることができず、出来れば毎週末に更新したいと考えているのだが、思わぬ敵にそのための時間を奪われることが多い。この冬に限って言えばその天敵は雪である。
前回、前々回と書いたとおり、この冬の札幌の降雪量はなかなか異常である。2月に入ってからの最深積雪は106cm(9日)を記録しており、平年より約30cm多い。札幌から北東に約40km、普段豪雪に悩まされる岩見沢の積雪が平年より約30cm少ないのと対照的である。JR北海道の間引き運転も半ば常態化している有様である。市内でも場所によって降り方に差はあるが、8日に18cm、13日に15cm、16日に25cm、19日に19cmとまとまった降雪があり、いったん90cmを切った積雪も、19日の時点で再び105cmまで増えた。こうなると、自宅まわりの除雪だけでも1時間半から2時間を要する状況になる。
一方で、14日以降、最高気温が0度を上回る日が続いている。このために16日あたりに降った雪は水分を含んで除雪するのに難儀な重さになったのだが、積雪を減らす(=雪を溶かす)のには役に立っている。しかもこの3連休、最高気温は7.9度・9.3度・7.3度と3月下旬から4月上旬並みで推移し、最低気温も0度を下回っていない。天気にも恵まれ、積雪は4日間で一気に72cmまで減り、平年値を下回った。雪が減ってアスファルトが見えてくるのは非常に喜ばしいが、例年の状況を考えるにこれで終わるはずもなく、まだまだ春は遠い。それにしても乱高下の激しい、おかしな気候である。
そういうわけでブログについては、ネタを途中まで書いては力尽き、そのまま1週間放置して、という状況が繰り返された結果、衆議院議員総選挙から2週間以上過ぎてようやく、恒例の各テレビ局議席予測の精度について公開できるところまで漕ぎつけた、という、少々だらしのないことになっている。
今更言うまでもないが、今回の選挙は戦後政治史に残る自民党の圧勝に終わった。各局とも議席予測についてはそのことをだれも疑っておらず、結果は以下のとおりである。回を追うごとに数値で予測する局が減り、予測幅で表示する局が増えている。
【各局の午後8時段階の議席予測と最終結果】
| 確定 | NHK | フジ | 日テレ | TBS | テレ朝 | テレ東 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 自民 | 316 | 274-328 | 292-329 | 305(289-335) | 321 | 313 | 314 |
| 維新 | 36 | 28-38 | 30-38 | 36(30-40) | 35 | 35 | 35 |
| 中道 | 49 | 37-91 | 36-66 | 54(35-66) | 50 | 44 | 50 |
| 国民 | 28 | 18-35 | 22-33 | 32(20-36) | 29 | 30 | 30 |
| 参政 | 15 | 5-14 | 10-16 | 13(9-16) | 11 | 15 | 14 |
| みらい | 11 | 7-13 | 8-13 | 9(8-12) | 8 | 12 | 9 |
| 共産 | 4 | 3-8 | 2-7 | 5(3-6) | 3 | 5 | 3 |
| れいわ | 1 | 0-2 | 0-3 | 1(0-2) | 0 | 3 | 0 |
| 減ゆ | 1 | 0-3 | 1-2 | 2(1-2) | 2 | 2 | 2 |
| 社民 | 0 | 0-1 | 0-2 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| 保守 | 0 | 0 | 0-1 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| その他 | 4 | 3-8 | 3-8 | 8(3-8) | 6 | 6 | - |
赤字はピタリ賞、青字は10議席以上の誤差、背景が黄色の部分は、予測幅の範囲内に収まっている部分を表している。予測幅で発表した中では、NHKが参政党の議席数を外した以外は、各局差があるものの予測幅の中に収まっている。日本テレビは、自民党の議席数について、予測幅の中に収めてはいるものの、単純予測は10議席以上外している。分母が大きいから仕方がないかもしれないが、数値予測を10議席以上外したのは、今回はここだけである。ここまで見れば、ああ今回は優秀だなあ、となるのだが、1点、気になることがある。
それは「自民党が獲得しながら候補者不足で他党に回した比例代表の議席」である。これが14議席あって、中道に6議席、維新・国民・みらいに各2議席、参政・れいわに各1議席が譲られた。マスコミがこの状況まで織り込んで予測をしたというのなら、まさに今回は見事だったということになるのだが、仮にそうではなかったとすると話は違ってくる。この14議席を自民党に戻してみると、本来の獲得議席数は330議席となり、テレビ朝日・テレビ東京の予測議席数も10以上の誤差となり、NHK・フジテレビの予測幅からも外れる。逆に中道は本来43議席しか獲得できなかったことになり、日本テレビは10議席以上外したことになる。
今回の選挙では、自民党に66人の新人議員が当選している。野党第1党の議員数を超える人数である。2005年のいわゆる「郵政選挙」の時は83人だった。これだけの人数が出てくると教育をするのも大変であるし、中には国会議員としての資質を疑わざるを得ない人物も存在する。そもそも当選する準備どころか選挙運動すらろくにしていなかった人もいるらしい。2005年組のひとりである杉村太蔵がテレビ番組で初当選当時の言動をずいぶんいじられているが、自身を戒めてかからないと周囲は足元を掬うのも早い。
けれども反面、2005年初当選組は今も31人(うち参議院転向3人)が現役の国会議員である。政権交代のあった2009年の総選挙も含め、8回連続小選挙区を勝ち抜いてきた強者もわずか2人だが存在する。第二次高市内閣の閣僚中、8名は2005年初当選組である。現職も含めた大臣経験者は19人にのぼっており、重要な役割を担っている議員も数多くいるというのもこれまた事実である。今回初当選の66人がどう歩んでいくかは非常に興味深い。地に足を付けて頑張ってもらいたいと思う。
2005年初当選組の83人も、次の総選挙では、政権交代選挙という逆風もあったにせよ、一気に11人まで減ったというから。
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